【コロナ関連】キューバ観光客受け入れ再開【2021/11/15〜】
キューバ観光省「El Ministerio de Turismo」は2021年9月5日、観光客受け入れへの方針を発表しました。受け入れ再開の年月、各衛生プロトコルに関して以下解説していきます。なお、本記事はキューバ機関紙「Granma」を参照しています。
受け入れ再開は「2021年11月15日」から
海外からの変異株流入により、観光客受け入れを中止していたキューバ。しかし、国内でコロナに対するワクチン摂取が順調に進んでいる状況を考慮し、2021年11月15日より国境開放を行います。簡易検査や提出書類はありますので、現段階では条件付きの受け入れです。衛生状況を見て、対応は柔軟に変化していきます。
受け入れが再開となる背景
キューバは現在、世界で初めて「2歳以上へのワクチン接種」が開始されるほど、ワクチンが国民に行き渡っています。
キューバは国産ワクチンの開発を進めています。つまり、自前でワクチンが手に入るのです。これまではワクチンはあるのに注射器自体が不足しているという問題で、接種が遅れている事態にも陥っていました(参照: キューバへ注射器(シリンジ)10万本寄付プロジェクト)。
しかし、世界中からの支援もあり、この問題が徐々に解消され、ワクチン接種が順調に進むようになりました。政府発表によると、2021年11月にはキューバ国民の90%が接種済みとなるそうです。
このような医療背景から、観光客に受け入れ見通しが立てられました。
キューバ渡航時に必要となる検査・書類
空港到着時に、検温や体調診断があります。一方で、到着時のPCR検査は必要なくなります。そして、従来との大きな違いが「ワクチン接種証明書」が認められるようになる、ということです。「ワクチン接種証明書」を空港で掲示することで、これまでよりもスムーズな入国が可能となります。
〈※ 2021年10月20日追記〉
「ワクチン接種証明書」と「72時間以内のPCR陰性証明書」の掲示で、隔離不要となります。
入国後の隔離は?
2021年9月7日現在、新たな隔離措置は発表されていません。従来、政府指定のホテルで5日間の隔離が必要でしたので、しばらくはこの措置が続くと思われます。新たな発表が入り次第、また報告いたします。
〈※ 2021年12月1日追記〉
「オミクロン株」の世界的流行で、一部国からの入国の際は隔離が必要となります。こちらの記事を参考にしてください→ 「オミクロン株」流行にともなう水際対策について【2021年12月1日時点】
今後のキューバ観光への展望
コロナ禍で観光客の入国ができなかったキューバ。したがって、ほとんどの娯楽施設は閉鎖となっていました。しかし、政府今回の発表で、各観光市場も徐々に再開していくことが判明。また、コロナ禍において、実は首都ハバナを中心に外資ホテル建設が進められてきていました。つまり、「観光立国」となりうる準備は充分にできているのです。
キューバ国内の衛生状況の展望も明るくなってきたキューバ。コロナ以降、最初の旅行先にキューバを選択してみてはいかがでしょうか?